ソテリアハウスとは?

ソテリアは、1969年に米国・サンフランシスコで始められた、障がい者の支援プロジェクトです。創設者であるMosher医師によると

  • 一日24時間、利用者個人に対応
  • 小規模で家庭的な環境
  • サポートのある寛容な態度

などの生活上の工夫によって、薬物療法に依存せずに、病気や障がいからの回復を目指すことができるといわれています。

ソテリアのスタッフは権威的・威圧的なふるまいをせず、利用者の回復に応じて、常に早い助言、ときに緊急の介入にこころがけてきました。このようなかかわりによって、薬の使用量や医療費を抑え、感情の安定、家族関係の維持、社会性の向上をたすけることに成功しています。

プロジェクト自体は、1983年に終了しましたが、その支援の方法は、「ソテリアの家(Soteria House)」とよばれるグループホームのなかで受けつがれています。現在では、北米、ヨーロッパ諸国、オーストラリアなど福祉制度の異なる国と地域にもひろがっています。
「ソテリアの目標は、利用者それぞれにとっての社会とのかかわりの意味を、ゆっくり時間をかけて分かちあうことにあります。この環境によって、こころと身体をととのえ、わずかの介入のみで地域にとけ込んで生活するようになれると信じています。」

The aim is to develop, over time, a shared experience of the meaningfulness of the client’s individual social context-current and historical. ・・・・・The context within the house was one of positive expectations that reorganization and reintegration would occur as a result of these seemingly minimalist interventions. – Loren R Mosher, The Journal of Nervous and Mental Disease. 1999