東京では、ノーマライゼーションの一環で、障がい者を社会的に引き離さない運動がひろがっています。病気や障がいをもつ人々にとって、社会のなかで普通の生活を営み、ともに生きる権利は保障されています。自立を支援する機関との対等な関係に基づき、当事者自身で支援の方法を選択することで、希望に応じた主体的な生活を受けとることができます。
しかしながら実際には、居住や雇用における阻害的な条件、健常者との心理的なあつれきなどにより、地域での生活にかかる制限を受けることがあります。医療や介護を提供する施設においてさえ、支援を行ううえで問題となる行動にたいし、当事者は隔離・拘束されたり、抗精神病薬の使用によって行動を抑えられたりすることも、わずかではあれ存在しています。
東京ソテリアでは、障がいの回復と成長に、地域や支援にかかる施設、教育機関や事業所での平等な関係において、たがいに協力して社会復帰を図る環境が必要と考えています。
このなかで、当事者自身の要求を自由に表し、生活のあり方を決定し、自らの医療や介護に積極的に関わる「治療共同体(Therapeutic Community)」をサポートしていきます。
- いっしょに生活・活動する人と支えあう
- いつでも支援者と話しができる
- 食事やスポーツなど、健康に気をつける
- 進学、就職の希望を実現させる
- 友人やパートナーとの交流をひろげる
- 服薬についてよく知り、自分で選ぶ
- 自宅やアパートで暮らし、毎日を楽しむ
といった、障がい者の希望を実現させる社会の発展を目指します。
わたしたちは常に、障がい者自身の回復、成長していくちからを信頼しています。家族や友人とともに、ソテリア―病気や障がいを乗りこえるよろこび― を共有していきたいと願っています。