アルテ・エ・サルーテ劇団オーディション@東京

東京会場でのオーディションが無事に終わりました。
一部と二部含めて50名ほどの方が参加されました。

オーディションのキックオフということもあり、独特の緊張感の中、第1部がスタートしました。

第1部では、まず最初に「ボローニャの精神保健について」を全体で共有しました。
その後、ガレッラ監督・ドネガーニ先生から「アルテ・エ・サルーテ劇団について」のお話があり、昨年の公演に参加したねてるさんからもお話がありました。
最後にショートフィルム「外に出るということ」の上映とドネガーニ先生の講演がありました。

印象に残ったこととして、ガレッラ監督がお話されていた
「アルテ・エ・サルーテは、バザーリア法の応用であること」
「多様性は豊かさ」
ドネガーニ先生の
「演じることや働くことを通して、精神病者・障害者から役者や労働者に変わっていく」
ねてるさんが昨年のアルテ・エ・サルーテ劇団に入り体験した
「演劇の中で自分の感情を抑え込むのではなく、自分の感情を遊ぶ」
ということが言葉がありました。
アルテ・エ・サルーテ劇団の魅力、演じることの魅力を聞くことができ、「自分も体験してみたい!」と会場の雰囲気が前のめりに変わったようにも感じました。

そして、いよいよ第2部のオーディション。
人生で一度あるかないか分からないオーディション。しかも、イタリア人とのやり取りということで、大きな緊張に包まれていました。
そんな中、順番に1人1人呼ばれていきました。

オーディションを待っている間には、2020年の再公演で使用する予定の旗をみんなで作りつつ、それぞれの想いを語り合いました。
語り合う中で、これからオーディションに向かう方に「行ってらっしゃい」、「頑張ってね」と励ます声。オーディションから帰ってきた方に「おかえりなさい」、「お疲れ様」と労い、迎え入れる声が自然と生まれていました。
最後には、今日集まったみんなで劇団を作ろう!という声も上がり、このオーディションだけでは終わらない関係となり、次の動きが生まれそうな雰囲気がありました。

オーディションの合格・不合格は、結果として出るものの、この場に参加して良かったと思われる素晴らしい体験になったのではないでしょうか。