「ボローニャ紀行」より7本の道への道案内

「ボローニャ紀行」の解説ー労働する生きもの(小森陽一)

ほっこりと「人間に生まれてき来て、よかったのかもしれない」と思える道の記。人間が壊れてしまったのだろうか、と思うしかないニュースが毎日報道される中で、人間の尊厳がどこに在るのかを、きっちりすっきりはっきりと考え直すことのできる、日常への案内記。

ボローニャのランドマーク、アッシネッリの塔とガゼリンダの塔が立っている、ポルタ・ラヴェニャ−ナ広場には、「7つの道が集まってきて」いるので、ボローニャへの旅の、「七本」の道、「七つの方向」(二つの塔)からのご案内を申し上げます。

 

一本目 社会共同組合の道
二本目 古いものを新しく活かす
三本目 歴史認識とそれに基づく記憶への道
四本目 討論することによって市民になる
五本目 人間の社会は演劇である
六本目 日常の中に人生を見つける
七本目 人間は労働する生きものである

EtaBetaで働きのこ アルジェラートの農家へ

生命の循環という言葉がうかんできて生命もくり返しくり返し、ひとめぐりしてもとにもどるんだ(いちごきのこ)

この日より新しいメンバーが一人加わりJoanさんの運転でアルジェラートという街の農家に見学に行きました。自然のサイクルを利用した旧式の方法で15年前から農業をされています。その広さなんと30ヘクタール!自由に走り回る鶏を見て日本人3人は日本の養鶏場を思い出しました。「あの国じゃ病気にならないほうがおかしいね」と思わず漏れた一言。