【9月18日】ETA BETA
さて、
いよいよ“明日”帰国となりました。
とは言え、研修は、修行は、明日もあるので「最終日」終えました。とはなりません!
そして、今日はクタクタ…
それは、今日の研修で、というよりは荷造りで。
そして、思うのは、「一カ月」暮らしをするということは、これは結構大変なことなんだということです。こちらに来たばかりの頃は、「一カ月ある」だったのですが、経ってみると「もう一カ月!」。
暮らしの場所を変えるっていうことの大きさを、感じています。
(そう考えると、精神科って入院が1カ月だったり、3カ月だったり、、…数年だったりしていますが、この“住まいが変わること”の大変さという観点でてると…それは、その人に大きな影響を与える…って当たり前だな…って思います。疲れが出て当然だな、と)
・・・
そして今朝ですが、
今朝は、学生ボランティアの方と一緒の通勤だったのですが…油断しました。バス停。目の前にバスが来て、「これだね」なんて話をして、僕は、カバンから定期券を取り出して…いたら、バスが行ってしまった!(ぎりぎりよりも、一本早いバスに乗っているんで遅刻ではなく、その意味では安心していたのですが…) バスは、さっと扉を閉めると行ってしまったのです…
完全に油断していました。
そして、そうなると一人の時は緊張して、神経張っているんだな…それが、サポートがあるって思うと、緊張緩むな…そして、やっぱり疲れも出てきているな…と思いました。
(そして、乗ったバスに、ETA BETAの方が乗って来られたので、安心しましたが…)
と、みていくと、「やっぱり、一人じゃない」ということ、「サポートがある」ということ、特に「コミュニケーションに関してのサポートがある」ということは、ほんと人を安心させるものなんだなって思います。ボローニャマラソン走った時も思ったのですが、
「コミュニケーションがある」ということは、ほんと、気持ちを楽にさせてくれますね!
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そして、ETA BETA。
今日からまた新しい研修生が来ていました。そして、いつもの人がいなかった… そんな風にして、また新鮮な日が始まりました。
今日は、3種類の生地を作るとのこと。
そして、卵は使わない…
また、新しいことが始まります。
ボローニャのパスタと言えば、卵入り! というイメージが出来ていましたが、卵が入らない生地。作ってみると、、、最初は違いが判りませんでした。が、生地を寝かせてから延ばすとき…いつもと違う感触。
「手にくっつくから気を付けて」
手に(いつもより)くっつくのです。でも、なんだか楽しそう。そして、僕たちも、楽しく作業をしていたと思います。先輩の同僚からは、
「ここは、小麦粉をたして」
とか、アドバイスを貰いながら、進めてく。
そして、時間を進めて…記事をカットしていったのですが、
見本はあるのですが、結構みんな、それぞれの大きさで。
これ、焼くときにお塩をふるのですが、それも均一という感じではなく(でも、特に意識して不均等にしている訳ではないのです…)、それそれなのです。
が、焼き上がりを食べてみると…
これが、おいしい。
みんな同じ形。
みんな同じ塩加減。
それが、いいって(…ましてや、商品ならば)思っていましたが、
これはこれでアリだな。違いがあるから、飽きが来ないし(…それはもしかしたら、「フルーツを食べるときの喜び」にも似ていて、次はどんなだろう?次はどう?って、食べる楽しみもあって)。
(焼き上がったのは、塩味のビスケットのようなものでした)
それぞれが、
違った形、
違う塩加減。
それが、ほんと楽しいし、
また一つ、また一つって手が出る僕がいました。
そして、これは、これこそが「手作りのよさ」ってことなのかもな…
そこで僕はボランティアの方に聴いたのですが…
「おいしいけれども、これ日本で売れるかな?」
学生さんも、
「どうでしょう…?」
と。
大切なのは、物語を共有することなのかな…
あるいは、
前にも書いた、
キャンプの食事が美味しいのはなぜなのか?
想いを込めて作られた食事が美味しいのはなぜなのか?
そこに、「おいしい料理」のヒントがあるって、
最終日前日にまた、たどり着きました。
…きっと、計りや、時計で計れない何かがあるんです。
増川ねてる