こちらに来て、ひしひしと感じること。
それは… “郷土愛”。
共に働くなかで、話が弾むのは、
「ボローニャの特産物は?」
「ボローニャでおすすめのジェラート屋さんは?」
「ボローニャの家庭では、どんな料理を作るの?」
といった、その土地ならではの食の話題。
「国」という単位ではなく「地域」単位というのが特徴的なのですが、自分の生きる地域を愛し、その地域で生きる人々(ボローニャは、様々な文化的背景を持った人が多く集まる土地でもあります)を愛し、その地域ならではの食(文化)を愛すること。そして同時に、相手の生きる地域にも関心を持つ姿勢が、真っ直ぐ伝わってきます。
私たちは、彼らのように自分の生きる地域や文化について学べているだろうか?いきいきと目を光らせて語ることができるだろうか?そして、他者が生きる地域に対し敬意を払えているだろうか? ―そんな問いが投げかけられている気がします。
今日はイタリアの仲間たちに、こんなことを言われました。
『あなたたちは、料理を口で食べるの?
イタリアでは目で食べるんだよ!!』
昼食前には『apparecchiamo』という言葉が飛び交い、丁寧に食卓が彩られます。
「食」を通した発見の多い毎日。それでは、buon appetito(いただきます)!