【9月10日】ボローニャ修行の6日目(ラザニアと演劇)
今日は、朝から
“ビックリ”
っていいますか。刺激的な一日でした。
まず、
僕が待ち合わせのバス停に向かっていくと…バスがたくさん見えるんです。そして、乗るべきバスが通り過ぎたようなきがして…
急いで向かうと、、、もうバスは来ているんです。来ていて、入口が開いているんです。 もちろん、すぐに乗りました(イタリアは、公共交通機関が“遅れる”ということを聞くと思うのですが、遅れるだけではありませんでした。早く来るっていうことも、あるんですね…)
そして、いつも一緒になる人が今日は乗っていなく…(こんな日もあるんだな…)また新鮮な気分で、EATA BETAに着きました。そして、僕たちは週末のことを話し…僕はもちろんマラソンのことを話して。
「よく走っているの?」
「まったく走っていません」
「Oh,クレイジー」
「あ、でも、マラソン大会の前日、前々日は走っていたんですよ(笑)」
「でも、ほんと、メダル、おめでとう」
「ありがとうごいます!」
そんな話を、カフェを飲みながらしていると、
ジョアンナさんが、ジョアンさんとやってきて…
「道が混んいて…遅くなってごめんなさいね。
週末は、みなさん、何をしていたの?」
この辺の感じ、
「時間遅れてごめんなさい。」
そして、「週末は何をしていたの?」 それをみんなに丁寧に聞いていく。うまい言い方が出てきませんが、「時間」や「予定」中心ではなく、「人」が中心って感じがするんです。僕なんか、どうしても、その日の「予定中心」になりがちで… 遅れた、ごめん、になると、その時間を取り戻そうというモードになるんですが…
それよりも、「週末どうしていましたか?」
それが、大切なことなんだよなって思いました。
そして、僕にも、「ねてる、金曜日は丁寧じゃなかったでしょ。ごめんなさいね。パヌスの最終日で、しかもその後の予定もあってね。ごめんね」
それに対して僕が答えたのは、
「本当に大切なこと、大切にするって言いうことを学んでいますよ。特に、金曜日は印象的でした。ありがとうございます」
そして、この朝も、
《大切にする》ということは、どういうことなのか
ということを学ばせて頂きました。
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そして、
今日の「調理実習」では、ロザンナさんが担当で、同じ実習生のシルビアさんと僕が生徒。
先ずは、ラザニアの生地作り。
これが、「そうそうそう」って感じでとっても興味深い。
つまり…
小麦粉100グラムw計るのですが、100グラム丁度でなくても、よい。(その次にバターを計ったのですが、それもちょうどでなくてもよい)そこに拘らなくてもよい、というわけです。
理由は、そこに入れる玉子がそれぞれで大きさが違うから…(バターもそう。味は後で整えるのだから)。
思ったのは、なら玉子もぴったりグラムで計ったらよいのでは…
でも、
そうじゃないわけです。
つまり、最終的には、「手の感触」なのだから。
時に日本に暮らしていると、「正確な部品」を用意したら、「正確な全体」が完成する…思うようになるって思います。でも、この国においては、ちょっと違う。作業の過程で次第しだいに完成に近づけていく… 先ずは、大体のところから(今あるところから)始めていこう。そして、結果オーライを目指して進もう。
そんな姿勢を感じます。
だから、完全な部品が揃わないと進めない、とはならず、やりながら完成させていこうよが出来るのではって思いました。
だから、ここのところのコツを教えて欲しいのですが…に対して返ってくるのは…
「今のこの感じ。これを覚えておいて!」
なんですよね。
(エータベータで収穫された野菜を使ったラザニアの出来上がり)
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それから、今日の演劇の稽古。
ここは、もう、書き残しておくは、この2点。
みんなが、ほんと真剣。
そして! 才能があるんです。
っていうか、才能のある人たちが声かけられて、
それで稽古を積んでいるって聞いてます。つまり、プロなわけ。
そして、みんな遠慮ない。
そして、みんな誇りをもっているし、この仕事が好きって、改めて感じました。
で、
(上が一点目なのですが、そして次が二点目なのですが)
歌の練習の時でした。
なぜか、僕が乗ってきて、歌えた時があったんです。
時折ガレッラ監督とも、目があったりして…
そして、その歌が歌うと、
「ねてる、ブラボー」
そうすると、劇団のみんなも、
「ねてるーーーー」
「ねてるーーーブラボーーー」
ってやってくれるんですね。
嬉しかったです。
イタリア人の中で、イタリア語で、
「今のパートは、ねてるがよかったねーーー」 って。
そして、別の歌。
これは、タイミングが難しく、何度も何度も、直していって、
じゃ、合わせよう
って、なった時に、
やっちゃったんです。
早く、音を出しちゃった。
しかも、僕一人…
すかさず、後ろから、、、
「ねてるーーーー」
って。
この辺。
みんな真剣で、そして遠慮しないで(でもそれが、嫌な感じがしないんです。責められてるって感じではなく、“もうっ”って感じなんです。
人を責めるのではなく、もうっ って不満を表現できる
って、すごくないですか?)
その辺が、ほんといいなぁって思いました。
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そして!
ほんと、面白い演劇です。
歌も、ほんといい歌。
みなさん、待ってて下さいね!!!
増川ねてる