災害後の中長期的な心理的支援 -攻撃性・衝動性のコントロールを援助する-

東日本大震災から、まもなく二年が経過しようとしています。
被災した方々に向き合う皆さまには、避難生活にともなう環境や対人関係の変化への支援が続いている
ことと存じます。被災地の家庭や学校で、いま、なにが起きているでしょうか。
・・・復興が進まないことにたいするイライラ、
・・・以前の生活に戻る見通しが立たない閉塞感、
・・・自分が取り残されていくような焦り、
そして、仮設住宅での窮屈な日常と、つながりを失った孤独
複雑な感情は強いストレスとなって、それに反応するように、いままでより攻撃的な言動をもったり、衝動的な行動をしたりして、乱暴になっていると感じるときもあるのではないでしょうか。

講演会では、災害後の持続するストレスへの反応としての攻撃性・衝動性を主題として企画しました。
それにたいする海外での取り組みに関する最新の知見を得、仮設住宅・家庭・学校で心理的支援に向き合う皆さまの、新たな気づきに繋げていただければとおもいます。
開催時期も迫っておりますが、おおくの皆さまのご参加をお待ちしています。

  • 日  時:平成25年2月8日(金曜)18:30-
  • 場  所:アイーナ・いわて県民情報交流センター811会議室(岩手県盛岡市盛岡駅西通1-7-1)
  • 講  師:Jerome Endrass(スイス・チューリッヒ大学 教授)
  • 指定討論)Astrid Rossegger(スイス・チューリッヒ法務局 心理学博士)
    中長期的な支援に向けて -変化しにくいストレスに、心理士自身の感情をどう扱うか-
  • 参 加 者:災害後の心理的支援にかかわる専門職(定員30人)
  • 費  用:無料

講師略歴
Jerome Endrass(ジェローム・エンドラス)スイス・チューリッヒ大学教授[精神病理学]

  • 1996年 チューリッヒ大学病院にて精神科心理士
  • 2001年 アメリカ同時多発テロ事件の後、スイス外務省より緊急心理学者としてニューヨークへ派遣
  • 2003年 チューリッヒ法務局にて精神医学・心理学サービス主任
  • 2004年 ベスラン学校占拠事件の後、スイス開発協力庁より、人道援助の緊急心理学者としてロシアへ派遣
  • 2007年 チューリッヒ大学、コンスタンツ大学(ドイツ)で教鞭をとる

精神保健と暴力に関連する臨床研究を行っている。暴力と犯罪にたいするリスクアセスメント用具を開発し、暴力志向の高い者への治療的介入の有効性を評価している。

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東京ソテリア事務局
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