11月20日(火)
エータベータ就労10日目
イタリアのバスはブレーキや曲がる時の遠心力がとても強いので、つり革を強く握っていないと軽く飛ばされます。
座っていても、前か後ろに滑ります。
イタリアに住んでいる地域の人は慣れているからか、毎日涼しい顔です。イタリア人は強いや!
今日はStrozzapreti(ストロッツァプレティ)という手打ちのショートパスタを作りました。
エミリア・ロマーニャ地方で有名なパスタで、「のどを詰まらせた僧侶」というちょっと恐ろしい?意味があります。
このパスタも以前作ったトルテッローニと同じくセモリナ粉をブレンドした小麦粉を使い、より歯ごたえのしっかりしたパスタを作ります。
分量を同じく測って生地を作っても、加えた卵の水分量によって水分の量が丁度よかったり、少し足りなかったり、かなりパサついてしまったり…
その調整がとてもとても難しいです。
去年の5月からエータベータで働いている熟練のパメラさんに、隣で一緒にやってもらいながら生地を作ります。
「OK?(これで大丈夫?)」
「No. more water(もう少しお水が必要)」
を繰り返して、やっと調度良い生地を作る事が出来ました。
そして生地を薄く伸ばす作業も、何度も何度もこれでもかというくらい麺棒で均等に伸ばして、やっと出来上がります。
今日はパスタソースにL’amatriciana(アマトリチャーナ)を作りました。
グアンチャーレという豚の頬肉を一般的に使いますが、エータベータの責任者のジョバンナさんが日本で手に入りやすいベーコンで代用してくれました。
また、チーズは本当はペコリーノ・ロマーノを使いますが、これもボローニャで手に入りやすいパルミジャーノで作ります。
あとはトマトソースとオリーブオイルに塩胡椒少々。
ソースを煮詰めている際、時々かき混ぜる必要があったけどみんなそれを忘れてしまい、底が少し焦げるという失敗がありました。
ジョバンナさんがあちゃ〜という顔をします。
それと合わせてサラダにかける用に、Vinaigrette(ヴィネグレット)ソースというドレッシングの作り方も教わります。
ヴィネグレットはフランス語で“酸っぱい”という意味で、オリーブオイルにバルサミコ酢、マスタード、お塩と黒砂糖を混ぜるだけといった非常にシンプルなドレッシングでした。
今日も初めて食べるパスタでしたが、トマトとチーズのソースがとても美味しくパスタも噛みごたえがあり、少量でお腹いっぱいです。
エータベータから帰宅後の午後は、マジョーレ広場にあるサン・ペトローニオ聖堂へ。
中はとても暖かく、首が反り返る程の広さがあり神聖な空気が漂います。
黄金に光るイエスキリストを眺めて、物思いにふけっていた一日でした。
Nより