柳浩太郎「障害役者」を語る

柳浩太郎(やなぎこうたろう)は俳優集団D-BOYSのメンバーです。

2003年、ミュージカル「テニスの王子様」の越前リョーマ役で、主役に起用されました。

初主演ながら大成功し、これからの活躍を期待された、ちょうどその時、舞台稽古からの帰宅途中に、自宅付近で交通事故にあい頭部を強打。意識不明の重体となりました。

一時は、死を覚悟するほどの危険な状態でしたが、三週間後、奇跡的に意識を取り戻しました。その後、家族や仲間の励ましと、一年間のリハビリテーションを経て、驚異的なスピードで舞台に復帰しました。

この事故により、高次脳機能障害と呼ばれる後遺症が残りました。高次脳機能障害とは、頭部の打撲や脳卒中などで脳が部分的に損傷を受けたため、言語や記憶などの機能に障害が起きた状態をいいます。

俳優として、「セリフが覚えられない」「音程がとれない」などの障害を抱えながらも、障害があるがゆえの独特の存在感をいかし、映画・ドラマ・舞台など、多方面にわたって活躍をしています。

「言葉も動きも拙くたって、与えられた役の人生は生きられる。ボクは障害者であっても、ボクの夢をあきらめない。」(著書「障害役者」より)と、懸命に舞台に立ち続けるその姿は感動を集めています。

この講演では、交通事故からの復活と、それを支えた家族や仲間、また、障害をもつ者として、健常者とともに生きていくことの難しさ、素晴らしさについてお話しします。

 

概要
日時 2012年12月15日(土)
開場13:30 開演14:00
会場 東部フレンドホール
(江戸川区瑞江2丁目5番7号)
定員 300人 (車椅子席あり)
参加費 無料
申込み 予約制ではありません。当日会場で受付を行います。
問合せ 地域活動支援センターはるえ野
TEL 03-5664-6070
E-mail info@soteria.jp
主催 特定非営利活動法人 東京ソテリア
江戸川区 健康部 保健予防課
平成24年度 江戸川区高次脳機能障害者支援事業

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高次脳機能障害とは?

高次脳機能障害とは、交通事故や頭部の外傷、脳梗塞などによって、脳に損傷を受けたために生ずる障害。
「以前と人が変わったみたい」「なにもする気が起きない」「すぐに忘れてしまう」などの問題を引き起こす。
厚生労働省によると、患者は全国に約三十万人、年間に数千人の新規発症があると推定されている。
しかし、外見上では障害とわかりにくく、医療や保健福祉の領域でも十分に理解されているとはいえない。リハビリテーションには、医学的プログラム、生活訓練、職能訓練などが必要とされ、地域社会においても、正しい知識の普及が求められる。

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