そして、帰国の朝!

みなさん、
みなさん!、みなさん!!
そして、やって来た帰国の朝です。
ツアー参加者10名と、
東京ソテリア・ツアーの担当2名、
そして、日伊共同プロジェクトメンバーで回ったボローニャツアー、
それぞれに、
それぞれに、大事にしたいこと、大切なもの、
きっと見つけて、見つめている、そんな朝、
僕たちは、
この一週間の振り返りをし、
帰国までの流れを確認し、
そして、集合写真。
「またやりたい!」
「日本に帰って、さっそく考えていることがあるんです!!」
様々な声を胸にいだいて、
はい!
チーズ!!
僕はもう少しボローニャに残ります。
ツアーの仲間たちは、今まだ、
空の上。
みんなが日本に降り立つとき、
また新しい歴史のページが進んでいくはず。
ほんと、これからが楽しみな気持ちです。
NPO法人東京ソテリア
ピアサポーター
増川 ねてる

最終日

さて!
今回のこのツアーも最終日。
始まりがあれば終わりがあるこの世の中で、
やってきました、
視察最終日。
今日は、
大きく2つに分かれての行動となりました。
……
一つは、
【視察・実習班】
もう一つは、
【(せっかくのイタリア!)観光班】
……
 【視察・実習班】の皆さんは、
①RTI(集中治療のための居住施設)
②RTP(長期療養のための居住施設)
③エータベータ共同組合
……
【観光班】は、
何人かが、フィレンツェへ行き、
そして、ヴェローナに行った方もいたようです!!
……
また、
 【視察・実習班】を希望する方で、
①RTIと
②RTPをスキップして、
③エータベータ共同組合からの合流を選択した方たちもいらっしゃいました。
……
ツアー最終日は、、
そう、
「自分の興味関心」と「自分の体調」のバランスを取っての、
個人個人で、「好きな関わりを!」
を地で行く日になりました!!
……
 【視察・実習班】
①RTI(集中治療のための居住施設)は、
SPDCを出てきてから、「短期間」リハビリをするところ
②RTP(長期療養のための居住施設)
は、RTCを出た方が行く?比較的長期(一年?二年?)使えるところ。
③エータベータ共同組合は、
レストランを経営していて、
日伊共同就労支援事業を東京ソテリア、ボローニャ精神保健局とやっている団体です。
僕はこちら担当でなくて、
合流した後に、確認したのですが……
「RTP」は、本当にいい建物だったと聞きました。
人の「住まい」というものについて、
ちゃんと考えているのがわかりました。
……
観光は、、
もうほんと、人それぞれだったと思います。
僕はフィレンツェに行って来ました!
とってもきれいなドォーモ!!
とても、気になるヴェッキオ橋、
そして、そして、ウフィッツィ美術館!!
フィレンツェでない方も、それぞれに動いていたようてす。
……
そして!
この2つが夜には、
エータベータに合流!
そして!
【ファイナルパーティ】
を行いました。
今回のツアー一団を受け入れて下さった人たちをご招待して、
今回のツアー参加者全員での出席!!
シェフは、
日伊共同就労支援事業の伊藤シェフ。
そして、エータベータのみなさんと、東京ソテリアからの研修生。
で、提供されたのは、
松花堂弁当箱!
イタリア食材を使った、日本食。
→ 「和食」は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています!
イタリアでも、人気なんですねー
そして、「松花堂弁当」の器は、
エータベータ手作りの木枠!!
→ エータベータは、「農」「食」「工芸」をキーコンセプトに「健康」を考えている社会共同組合なんです!!
お世話になったイタリアの方たちと、
日本食を頂きました。
そして、
パーティーは、
スピーチや、プレゼント交換や、
歌の披露などもあり、
深夜の0000過ぎまで続いていきました!!
増川ねてる

 

地域活動

さて、今日は、
「精神科病院のない国」
→「共同組合員のある国」イタリアの
【地域活動】がどうなっているのか?
の視察の日、
でした。
具体的には、僕たちは、
①イルファッロ → 雑誌を作っている
②イェーサ(サポートファミリーサービス) → 精神疾患を持った人に、「一般の」人の家での暮らしを提供するサービス
③アルテサルーテ(劇団)
の3ヶ所を回りました。
……
①イルファッロ → 雑誌を作っている
は、10年前に創刊され、
現在は、1000部!発行されている雑誌。
「ファッロ」は、「灯台」を意味している。
代表のファビオが、奥さまと発案。
「書くことがリカバリーに繋がる!」という発見が、彼らの原点にあったそうです。
一度は、「もう続けられない」思ったこともあったよう……。でも、「もう一度!」とリカバリー。
活動自体にも、「リカバリー」があったというのが印象的。
現在は、ボローニャ以外の地域からの「投稿」も
ある、とのことです。
……
②イェーサ(サポートファミリーサービス) → 精神疾患を持った人に、「一般の」人の家での暮らしを提供するサービス
これは、すごい!
住まいの場の提供なのですが、
「さて、あなたは、精神の病を得たときに、どこで暮らしたいと思いますか?」
1、自分の家族の家
2、病院
3、グループホーム
4、友だちの家
5、一人暮らし
イェーサは、「サポートファミリーの家」で暮らすための仕組みです。
「人は、病院ではなく、「社会」で暮らすのがよい」
と考えたイタリアの人たちは、
(専門職と暮らすための仕組みではなく)
一般の人たちと当事者の人が暮らすための仕組みを作りました。
それが、イェーサ。
ビデオでも見させて頂きましたが、
ほんと、ごくごく普通の家が、精神疾患を持った人が受け入れて、生活をしていました。
そして、そこにかかる費用を、自治体が賄う。
困りごとがあったら、専門職がサポートする。
ボローニャ発祥のサービスだそうです。
(いっぱい書きたい!ですが、詳しくは、また報告書で!!)
……
③アルテサルーテ(劇団)
今回のツアー、僕のおっきなミッションは、
この劇団に入ること!
だったのですが、、
さて、
アルテサルーテは、
10年の歴史を持つ「劇団」です。
建物の中に入っていくと……
ほんと、「俳優」と「監督」が、
とっても「ウェルカム」に迎えてくれました。
そして、、
監督の想い、
俳優のみなさんの想い、
たくさんたくさん聞きました。
「ウェルカム感が、はんばなかった」
「素敵な劇団を見に行った、という思いになった」
というのは、今回のツアー参加者たちからの声。
ほんと、そうなんですよね、
「アルテサルーテ」。
かっこいい「劇団」なんです。
ここ数年、1500の講演をやっているんだけれども、
休んだことは一度もなく、、一度あるんだけれども、それは、ミラノでの話。
客演の俳優さんが、病気になり、休演になったけれども、
アルテサルーテの人が体調を崩して、休演はないとのこと。
たとえ講演が終わってから、病院に行くことになっても、舞台には立っているそうです!
「お客さんが喜んでくれるのが、嬉しいんだよ」
笑顔で語る姿が印象的でした。
そして、僕も仲間に入れて下さい。
「いいですよ」
を、頂きました。
いつか、来日講演をやってみたいと思っています。
増川ねてる

福祉・就労

【福祉・就労】がテーマの10月11日。

僕たちは、
精神保健センターで、
①【ボローニャでのIPS】の取り組みを聞き、
②【社会的協同組合】アグリベルデに行き、
③【社会的協同組合】マルチンペスカトーレの
→「デイケアセンター」カーザレッキオに行き
→「A型とB型の社会的協同組合」に行き、
④【デイケアセンター】タッソに行きました!
つまりは、つまり、
今日も沢山のところに視察に行ったわけですが、
印象に残っているのは、
各団体、各施設の人たちが、とってもあたたかく僕たちを迎えてくれて、
「これも、みていって」
「あれも、みていって」
と勧めてくれていたことです。
日本から来た僕たちに、本当に丁寧に、
見させてくれていたのです。
(その人たちの顔が、忘れられません……)
……
で、
何をみたのか?
僕が「そうだったのか!」と思ったのは、
サポートのその先には、
「社会」があるということです。
A型で慣れてきたら、
B型へ
(A、Bが、日本とは反対?で、
A型がリハビリテーション
B型が就労なんです、ざっくりと言えば)
という流れがある
とか、
デイケアセンターでも、
サービスは、個人によってのオーダーメイドなサービスで、
デイケアセンターメンバーになると「家族になる」んだけれども、
「家族だから、いつかは旅立っていかなければいけないのです」
とか、
IPSで、
支援者はバックにいて、
本人がする、ということをサポートしているんですよ
とか、
常に「社会へ向けて」その流れのプロセスをしっかりと捉えて、
今はこれ、
今はこれ、
と、やっているのが、
ほんと!
なるほど!! でした。
……
道筋を考えて、
「今はどこ?」をきちんと本人も、支援者もわかっている!!
それが、ほんと、いいな
って思いました。
そして、
これが、
「継続的な支援」ということか、
と思い、
イタリアで精神科病院をなくしてから作ってきた、
「連携すること」
が、あってこその達成なんだな、
と、思いました。
……
ひるがえって、日本。
どこまで、
「連携が作れているか」
「途切れさせない、プログラムが作成されているか」
が、考えるポイントと思います。
そして、
そのプログラムは、
「当事者中心で」
必要に合わせた、オーダーメイドで!!
ねてる