ボローニャ便り 11月12日(2)

11月12日(月) エータベータ就労11日目

今日はボローニャの伝統的なパスタである、トルテッローニ(Tortelloni)を学びました。

トルテッローニはパスタの中に食材を詰めたもので、日本で言う餃子とよく似たパスタになります。

形が少し特徴的で、お腹のおへそをモチーフにしたパスタです。

また、大きさによって名前も変わり、スタンダードなサイズのものがトルテッリーニ(Tortellini)、それより大きなサイズがトルテッローニになります。

そして、パスタ生地には小麦粉である00粉(ゼロゼロ粉)に、南イタリアの暖かい地域で栽培されるセモリナ粉をブレンドして、よりしっかりした食感を作り出します。

主にパスタの中に詰められる食材は様々で、かぼちゃなどの野菜からチーズ、生ハムまであります。今回は王道のリコッタチーズを詰めました。

リコッタチーズにパセリ、卵黄、パルミジャーノ、お塩で味付けをして中身を作ります。

タリアテッレ麺のように生地を伸ばした後乾燥させるのとは対照的に、トルテッローニは生地を伸ばしてすぐ生地が柔らかい状態のうちに中身を詰めていきます。

そしてみんなでいざ生地を包んでみるも、複雑な形でこれがとても難しい。

生地を伸ばしすぎて穴が空いてしまったり、中身が飛び出てしまったり、上手く教わった通りの形にならなかったり…

今回詰めた具材は味がとてもしっかりしているので、和えるソースはバターとサルビアのみのあっさりとしたソースです。

私以外のエータベータのメンバーは以前トルテッローニを習っており、今回は復習という形で習っていました。

それを見て、料理は何度も何度も数や経験を重ねて初めて、だんだんと身に付いてくるのだとわかりました。

 

夜はマジョーレ広場を通り、とても素敵なピアノの演奏が聞こえたので側に座り、広場を通る人を眺めていました。

荘厳な教会と古い建物の淡い光に包まれた幻想的な景色の中で、自分がまだイタリアにいる事を夢のように感じていた一日でした。

Nより