ボローニャ便り 11月13日

11月13日(火)

エータベータ就労6日目

そろそろ日本の湯船が恋しくなってきました。

ボローニャでの生活は、朝晩の冷え込みはとても厳しく、昼間はとても暖かい日が続いています。

今日はエータベータでラザニアを学びました。

ラザニアは普通、パスタシートを使って作りますが今回はクレスペッラ(CRESPELLA)という薄いクレープに似た生地を代わりに作ります。

調理時間のかかるラグーソース(ミートソース)から始まり、それからクレープ生地のクレスペッラ、白い牛乳のソースのベチャメラソースを作りました。

最後にパルミジャーノの用意し、層のように重ね合わせてオーブンで焼いて完成です。

調理をするに当たり、エータベータの責任者のジョバンナさんが、まずはケガをしないための包丁の捌き方を丁寧に教えてくれます。

そして、何故その材料を使うのか、それにはどんな効果があるのか、どういう状態まで調理するといいのかまで、わかりやすくお話しをしながら教えてくれました。

 

エータベータの就労後、夕方に晩ご飯用の食材を買いに八百屋さんへ。同じく買い物に来た人でいつもよりも混んでいました。一緒に共同生活をしている職員のかずみさんが、順番に食材を購入するのを待ちます。

かずみさんの番になり、店員さんが「次に来たお客さんは?」と言うと、その時丁度やって来た年配の女性が「私が…」と割り込んできました。イタリアでは割り込みは良くある事だそうです。

ですがその時一緒に並んでいた紳士なお兄さんが、「自分達の方が先に並んでいる。次はこちらの女性の番のはずだ。」と店員さんに伝えてくれたので、順番通りに買い物をする事が出来ました。

その出来事を側で見ていて、もし自分の場合と置き換えたら、紳士な人もその場に居なかったら、自分は同じように主張出来ただろうか?

そんな事を考えました。

今回の渡航で私自身の一つの目標として、「自分の主張をハッキリ伝えられるようになる事」があります。

イタリアでは、皆んな自分の考えを直ぐに相手に伝えることに長けています。

私にとって、その光景はとても刺激的な出来事でした。

Nより