違法薬物に立ち向かう方法を考える(part2)

精神保健の普及啓発シンポジウム2023秋

私たち東京ソテリアは、コロナ禍においてアジアとの関係を重視し、中国の民族自治区、タイ、ミャンマーとの交流を図ってきました。そのなかで特にミャンマーでは、違法薬物ビジネスが爆発的に広がっていると聞きました。

果たして、日本型の精神保健によるサポートで、彼ら彼女たちに何を届けられるのか?解決のためにできることを、いっしょに考えてください。


日時 2023年11月12日(日)
13:30~16:00(13:00開場)
場所 新宿区立新宿NPO協働推進センター 1階多目的室
(新宿区高田馬場4丁目36−12)
https://snponet.net
費用 無料
定員 会場70名 オンライン100名

内容

  • 実態の報告① ー市民の観点からー
    ヤンゴンに住まう若者たち
    東京に暮らすミャンマー人
  • 実態の報告② ー精神科臨床の立場からー
    サン・サンオー(アウンクリニック・精神科医)
  • 近い将来の展望に向けて ー精神保健・福祉を支援するー
    東京ソテリアハウス(共同生活援助)
  • 日本型の支援の可能性と限界
    松本俊彦(国立精神・神経医療研究センター・精神科医)
  • 意見交換(逐次通訳付き)

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特定非営利活動法人東京ソテリア admin@soteria.jp 03-5879-4970


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精神保健スタディツアー inミャンマー「令和5年の冬休み、ヤンゴンで心の健康を知る」

令和5年の冬休みに特別な企画をもつことができ、私たちは誇りに思っています。このツアーは、日本とミャンマーの精神保健・福祉従事者、その関係者の方々の交流の場として、両国の心の健康の架け橋となるものです。

ご存知の通り、世界の情勢は安定しておらず、社会的な混乱も続いています。そのような状況にもかかわらず、現地のスタッフとメンバーは、クリニックでの活動が平和と希望の象徴となると信じています。日本との交流は、彼ら彼女たちの困難を克服する手助けになることを示しています。どうぞ皆さま、精神障害と関わりのある私たちの、日本とミャンマーのかけがえない友情に、新たな友人たちに、心からのサポートとエールをお送りください。

なお、精神保健スタディツアー「ヤンゴンで心の健康を知る」では、特定の政治、経済、宗教と関係のない内容を取り扱います。参加者のバックグラウンドや信条に関係なく、多様な視点からのご参加を心より歓迎申し上げます。


期間:2023年12月29日〜2024年1月2日(翌3日に帰国)
代金:220,000円〜320,000円

*フライト14〜24万円+ホテル4.4万円+現地昼食費と移動費120ドル+VISAおよび保険120ドル
*フライト料金は日によって異なります。早めのお申し込みをお願いします。
*夕食や観光などの費用は含まれていません。


Point

●精神科アウン・クリニックのデイケアで交流
●世界遺産シュエダゴン・バゴダへ初詣
●日本人スタッフ・通訳ボランティアの同行
●活動証明書付き


Schedule

●12/29(金)
成田発12:10
→韓国経由(他地になることもあります)
→ヤンゴン国際空港20:15
現地日本人スタッフとともにホテルへ

●12/30(土)ホテルにて朝食
11:00アウン・クリニック訪問
デイケアのプログラムに参加
メンバーとの昼食会(ミャンマー料理)
家族教室に参加or家庭訪問に同行
18:00精神保健・福祉従事者との懇話会(ホテルにて)

●12/31(日)ホテルにて朝食
11:00アウン・クリニック訪問
メンバーとの昼食会(年越し蕎麦を調理)
精神科医サンサンオー博士によるコンサルテーション
「権利に基づくアプローチとは」
18:00アウンミン監督作品の映画試写会(クリニックまたはホテルにて)

●1/1(月)ホテルにて朝食
世界遺産シュエダゴン・バゴダへ初詣
ヤンゴン市内観光
18:00現地関係者との夕食会(会場未定)

●1/2(火)ホテルにて朝食
チェックアウト
フライトまで自由行動
現地スタッフとともに空港へ
ヤンゴン国際空港発17:40
→フィリピン経由(他地になることもあります)
→成田着3日11:35


精神科アウン・クリニック
総合医のアウンミン氏と精神科医のサンサンオー博士により20**年に開設。脚本家・映画監督としても活躍するアウンミン氏は一般的な精神療法の概念にとらわれず、患者の表現活動に重点を置いた治療関係を支持している。地域に開かれたデイケア室はさながら絵画のアトリエのよう。サンサンオー博士は国立ヤンゴン精神科病院での勤務を経て、地域に根ざした精神医療の実現に向け独立。大量の抗精神病薬処方や頻回の電気痙攣療法を用いない「権利に基づくアプローチ」を実践。WHOベストプラクティスに挙げられている。両氏は本年10月の世界精神保健デーに際し、日本(東京・名古屋・沖縄)およびイタリア(ミラノ・ボローニャ)にて講演。aungclinicmh.org


世界遺産シュエダゴン・バゴダ
ミャンマーのヤンゴン中心部に存在する寺院(パゴダ)である。釈迦および釈迦以前にこの世に現れた3人の菩薩の遺体の一部が納められていると信じられていることから重要な聖地とされる。なお、ミャンマーでは寺院の境内には裸足で入るものとされている。wikipedia


宿泊サクラレジデンス&ホテル
ヤンゴンの高級住宅地インヤロード地区のプライベートレジデンスや緑豊かな木々の間に位置する、ヤンゴンのオリジナル外国人コミュニティ。 ビジネス地域に位置する日系のサクラタワーまで車で15分、ヤンゴン国際空港まで車で25分、近隣にはスーパーマーケット、レストラン、スパなど。sakura-residence-yangon.com


お問い合わせ・お申し込みは、
東京ソテリアNGO(塚本)info@soteria.jp/03-5879-4970まで


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高次脳機能障害・失語症がある方のクリエイティブリハビリ

日時 2023年12月10日(日)13:00~15:30
(12:30 開場・受付)
場所 タワーホール船堀「福寿」
定員 100人(会場のみ)

令和5年度江戸川区高次脳機能障害普及啓発講演会では、失語症のカラオケコンテストの企画発起人 倉谷嘉広による当事者講演とミニコンサートを実施します。

高次脳機能障害とは、脳卒中などの病気や事故などで、脳の一部が損傷を受けた時、身体のまひや視聴覚の障害とは別に、思考・記憶・行為・言語・注意などの、脳の高度で複雑な機能の後遺症です。これらの症状は、重複していることが多く、症状の重なり方によって一人ひとり障害の状態は異なります。また、症状は慣れた環境や作業においては軽減し、疲労してくると増大するなど、時間や状況により著しく変化します。高次脳機能障害を持つ人のための環境調整や、周囲の理解が必要不可欠といわれています。

障害を持った後の人生の過ごし方や、新しい日常の楽しみ方は、経験者自身が最もよく知っています。また、同じ経験を持つ仲間との出会い・交流が、ピアサポートとして大きな効果をもたらし、前向きな気持ちを育み、明日を生きる希望につながります。今回の企画では、脳損傷経験後、失語症のカラオケコンテストの企画をした倉谷嘉広氏を講師に招き、リハビリとクリエイティブな活動の重要性について話していただきます。失語症を含む高次脳機能障害について学んでみませんか。

参加申込

参加申込する

スケジュール

13:00 開会挨拶
13:15 当事者講演
(講師:倉谷嘉広氏)
14:15 休憩
14:30 質疑応答
15:00 ミニコンサート
(出演:当事者・協力者)
15:20 閉会挨拶
15:30 終了

講師

倉谷嘉広氏

2020年3月職場で脳出血・失語症発症。イオンコンパス株式会社勤務(1年9ヶ月で会社復帰)。2022年7月に第1回失語症の皆様のカラオケコンテストをYouTube企画開催(本年7月も第2回開催)。講演やFB等の発信活動を通じて失語症と高次脳機能障害の理解・啓発を推進している。「言葉をつむぐ会」設立、副会長に就任。ウェブサイト:https://www.kotobawotsumugukai.com/ ~失った言葉を歌に乗せて~

情報保障

手話通訳、失語症要点筆記(事前申込)

主催

江戸川区、東京ソテリア

問い合わせ先

地域活動支援センターはるえ野
担当:西岡奈々 info@soteria.jp


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【東京】日本・ミャンマー・イタリアをつなぐ絵画展と映画祭 ~障害のある人の文化芸術のいま~

令和5年 世界精神保健デー普及啓発事業
日本・ミャンマー・イタリアをつなぐ絵画展と映画祭 ~障害のある人の文化芸術のいま~

絵画・演劇・映画/シンポジウム

日時: 10月9日(祝月)
会場: イタリア文化会館(東京都千代田区九段南2-1-30)
共催: イタリア文化会館

14:00 開場
絵画の展示「生の芸術:マージナリティ(社会の辺境)はここか?」
at バーギャラリー
14:30 開演
短編劇「パフォーマンス(仮)」
by日伊共同演劇プロジェクト
15:00 ①アウトサイダーアート講評
②精神保健に関する映像作品上映
Heart Broken Bird( ミャンマー 2017)
Di Bambini e Bellezza(, イタリア 2020)
③シンポジウム「こころの健康は普遍的な権利」と言えるか
登壇者: イヴォンヌ・ドネガーニ (ボローニャ精神保健局 精神保健元局長)
清恵子(著作家、キュレーター、メディア・アクティビスト)
17:50 閉会
Heart Broken Bird 2017年、政治の改革期における精神科診療所の、開設当初を追ったドキュメンタリー。双極性障害を抱える若きアーティストが、自身の問題に立ち向かい、芸術家となることを求める姿に焦点を当てる。成長と挑戦の軌跡に沿いながら、社会のなかで直面する困難と秘めた情熱とが交錯する現実の物語。ビルマの歴史的な変革期におけるこころの健康とアート、その重要性をテーマに、人間の内なる強みを探求する。
Bambini e Bellezza  2020年アウトサイダー・アートフェスティバルの為に制作されたこのビデオ作品は、アイロニック、そして、詩的に“美しい”とは何かを表現している。大人は、往々にして、子供たちを楽しませることに満足し、子供たちにも“美”に対する権利があることを忘れてしまっている。何が好きなのではなく、それは、私たちにとってどのように必要なのか、どんなことを考えさせてくれるのか、美を感じる
為にに私たちの存在を満足させるものとは何なのか?!?美とは、形と内容の微妙なバランスの探求なのでは?重さと軽さの間にあるのか?または、笑顔と涙の間にあるのか?私達がつくる児童向け演劇の中にそれを見つける。
イヴォンヌ・ドネガーニ 精神科医、イタリア、エミリア・ロマーニャ州立ボローニャ地域保健連合機構精神保健依存症局前局長。2017年、公職を定年退職後も精神科医としての医療、また、精神障害者の地域支援、特に演劇を始めとする芸術活動へ多大なる力を注いでいる。2014年より、ボローニャ精神保健局とNPO法人東京ソテリアとの精神保健普及啓発及び障害者支援共同プロジェクト(ボローニャ精神保健サービス視察・交流ツアー、イタリア、日本国内でのシンポジウム、日伊精神障害者就労支援プロジェクト、ボローニャ精神保健局利用者がプロフェッショナルとして活動する”アルテ・エ・サルーテ”劇団の日本公演招聘、専門職による研究等)を中心的にサポートしている。
清恵子 著作家、キュレーター、メディア・アクティビスト。日本でビデオギャラリーSCANのディレクターおよびビデオキュレーターを務めた後、東欧に移り、メディアを使った社会変革に参加する。2002年に東南アジアに移り、ミャンマーとタイを中心に活動。ミャンマーでは映画教育を始め、同国初の自主映画祭「ワッタン映画祭」の立ち上げに関わる。チェコやドイツの大学ではメディアアート・アクティビズムを教える。オーストリアの『 springerin』 誌特派員。『documenta 12 magazines』編集員。
アウン・ミン ミャンマー・アウンクリニック医師、脚本家、映画監督。ヤンゴンで、脱施設化に向けたクリニックを開設。重度の精神障害者のためのコミュニティスペースとして、アートセラピーを行う。
ガブリエレ・テザウリ イタリア・アルテサルーテ劇団。コレッジョ市の評議員(文化・芸術担当)。エミリアロマーニャ州立劇場の芸術監督。2022年に舞台「マラーサド」の演出のため来日し、障害者芸術の普及啓
発に取り組む。
イマハール・ミホ 保育士、また介護福祉士としてのキャリアを持ちと活動。社会福祉に携わる一方、国内外で障害児・者の表現活動のボランティア・ワークショップを積極的に展開。このワークショップでは、精
神保健とアウトサイダーアート(生の芸術)を重視し、人々のこころに触れ、喜びと癒しを与えるポスターづくりをサポートする。
山田岳 ギタリスト、現代音楽家。広島出身で8月生まれの獅子座。数々の国際コンクールで優勝した成績を残している。ヨーロッパやアジアの国々に招かれて演奏した。
Mrauk Oo Story ミャンマーのパゴダ(仏塔)で、ゴミを集めて生計を立てている少年たちの日常を描き出す。現地の子どもたちが実際の生活を演じる。セリフは少なく、子どもの視点を真に捉え、。自然のなかで彼らの生活が織り交ぜられ、こころ温まる友情や成長の姿が切り取られている。
Marat/Sade アルテ・エ・サルーテ劇団 (イタリア、ボローニャ)の俳優と日本人演者による演劇作品「マラー/サド(マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者によって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺)」エミリア・ロマーニャ州立ボローニャ地域保健連合公社精神保健局の患者達によるプロフェッショナルな劇団であるアルテ・エ・サルーテ APS がエミリア・ロマーニャ演劇財団、アレーナ・デル・ソーレ劇場と協同で制作した舞台作品。ペーター・ヴァイスによる原作は、1964 年に初演され、1967 年には、ペーター・ブルックにより映画化がされている。フランスのシャラントン精神病院に収監されているマルキ・ド・サド侯爵が、患者たちを使い、フランス革命指導者であり、後にシャルロット・コルデーにより浴槽で刺殺されるジャン=ポール・マラーのドラマを描くという設定の劇中劇。アルテ・エ・サルーテ劇団のナンニ・ガレッラ監督による演出では、実際に精神障害や社会からの疎外を経験した俳優達が、芸術的な感性と巧みな演技力で、革命、そして、人間としての自由を表現し、イタリア国内ならず、中国やスペインでの海外公演でも高い評価を得て、2018 年以降は、NPO 法人東京ソテリアの主催により、日本人出演者も加わった日本各地での上演及び映像を駆使した公演を継続している。脚本:ペーター・ヴァイス/脚色・監督:ナンニ・ガレッラ/オリジナル音楽:サベリーノ・ビテ/制作:エミリア・ロマーニャ演劇財団‐アレーナ・デル・ソーレ劇場、アルテ・エ・サルーテ ONLUS、 エミリア・ロマーニャ州立ボローニャ地域保健連合機構精神保健局

サポートイベント

日時: 10月7日(土)~8日(日)
会場: A YOTSUYA
(東京都新宿区四谷本塩町2-8)
アウトサイダーアート・フェア2023 in Shinjuku
~こころの健康は私たちの大切な権利~
にぎわいといろどりの街、新宿。大人もこどもも、国籍や肌の色もそれぞれ。障害のある人もない人も、自分と家族のことを守るこころ。
自由な考えを大切にする権利(けんり)。それはとても健康で、ユニバーサルなこと。

● アウトサイダー絵画展「生の芸術:マージナリティ(社会の辺境)はここか?」

日時:10月7日(土)11:00~15:00 / 10月8日(日) 11:00~15:00
精神的な危機、障害のある人々によって、直感に基づいて作られた作品。
独自の視点や表現方法、社会の主流の枠組みに属さない作品を制作します。

● ワークショップ

「いまを生きていく、私たちのこころの強さ」
対象となる人:大人と子ども、どなたでも。定員は各20人。
費用と持ち物:無料です。手ぶらでお来しください。
(A) 四谷見附にポスターを掲げよう!
日時:10月7日(土)11:00~13:00 / 10月8日(日) 11:00~13:00
絵具や粘土をつかい、自分の大切なものを友だちとコラージュ(まぜ合わせ)
講師:イマハール・ミホ
(B) 絵本と映像、音楽で喜びと癒しを与えよう!

●ミャンマーの絵本とショートフィルム

日時:10月7日(土) 11:30~13:00
Mrauk Oo Story「古都ミャウーの物語」ほか
おはなし:NPOみんなのおうち+アウンミン(本作監督)

●こころ触れる紙しばいと布しばい

日時:10月7日(土) 13:30~15:00
読み人:渋沢やこ(なにぬのや)

●笑う!?ギターの声と人の音

日時:10月8日(日) 13:30~15:00
ギタリスト:山田岳(現代音楽家)

● フリー上映会

日時:10月8日(日) 11:30~13:00(日本語字幕・74分)
Marat/Sade (Arte e Salute APS, Italia 74min)
日伊精神障害当事者・支援者による演劇公演作品上映
解説:ガブリエレ・テザウリ(本作演出)


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本フェアは、特定の政治、経済、宗教などとは関係のない内容を取り扱うものです。参加者のバックグラウンドや信条に関係なく、多様な視点からの参加を歓迎いたします。
This fair focuses on topics unrelated to specific politics, economics, or religion. Participants from diverse backgrounds and beliefs are welcome to join, as we encourage perspectives from various viewpoints.


お問い合わせ

東京ソテリア事務局(新宿区四谷1-10-5) | Phone: 03(5879)4970 | E-mail: info@soteria.jp

主催

特定非営利活動法人東京ソテリア

共催

イタリア文化会館

協力

エミリア・ロマーニャ州立ボローニャ地域保健連合機構精神保健、エミリア・ロマーニャ演劇財団、アルテ・エ・サルーテ APS、株式会社マザーズ、株式会社シロシベ

後援

東京都、千代田区

助成

公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[芸術文化による社会支援助成]