【9月11日】ボローニャ修行の7日目

【9月11日】ボローニャ修行の7日目(ラザニアのためのソース作り)

 

今日は、一人出勤の二回目!

 

昨日が栗原さんがいる日だったのですが、(だからこそかな?)僕の中にちょっと油断があったので、今日は少し早く家を出ました。そbarによって、朝ご飯を買って…初めての食べ物を買ってみたのですが、これが、うまい!

とっても良い気分になって、バスに乗りました。

 

そして…

一人なので、降りるバス停を間違えてはいけないと、緊張しつつも風景を楽しめている僕がいました。そして、思っていたのは、

 

それにしても、イタリアの道路には、「信号がない!」

交差点にしても、ロッタンダというロータリー?で、こう、ぐるーーーと回る方式で、止まらなくていいんです、車が止まらなくても違う道に入って行けるようになってるんです。

そして、車は止まらない…

 

やがてバスは、降りるべきバス停へ。

 

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僕がETA BETAに着くのと同時に、ジョアンさんと、ジョバンナさんも、到着して。

ジョアンさん、会うとほんと元気が出ます。

 

そして、今日使う素材を確認したら、それぞれの作業へ。

僕は、

「ラグー」のソース、つまりスパゲッティボロネーゼ、…つまりミートソース!のソースづくり。

ここでも、ポイントは、

 

今ある素材を、自分の目でみること!

 

とかく僕は、レシピが気になり…

何個? 何グラム? 何分??

ってのが気になるのですが、

そうではないよ、ねてる。これをみて。

 

ちょっとおっきいでしょ。だから、これは少し数を減らして…

ほら、黄色になったでしょ、この色なのよ(…玉ねぎが黄金色になるってのを、僕は生まれて初めてみた!って思いました。日本の玉ねぎは、黄金色には、なりませんよね? 表現としては、知っていますが…)

どう、この匂い!

そんな風に進んでいきます。

そして、

思ったのは、(…これは、昨日も思ったのですが)水を殆ど使いません。野菜の水、お肉の水、それで充分っていうことなのですね。

(これは、そのあと少し手伝いをした、「トマトソース」を作るときもそうでした。水分を絞ってなくすんです。僕の感覚だとその水分の中にもトマトのエキスが…って思うのですが、そうではないらしい)物が持つ力を使っていくというのでしょうか…とても、とても、豊かな土地なんだな…って思っていました。

 

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さて、

そして、この「ラグーのソース」。

時間をおいた方がよいということで、今日は使わず、

明日使用となりました。

 

それから、僕も、トマトソース作りに参加して…

これが、伝統的なソースの作り方。工場で作るのではない方法。

って、説明を聞きながら、作っていきました。

 

そして、

今日知った、イタリア料理、ミニミニ情報。

 

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イタリアではね、ラグーのソース、つまりミートソース、つまりボロネーゼ。

これは、スパゲッティでは食べないの。

タリアテッレか、ラザニアで食べるもの。

だって、スパゲッティだとパスタに絡まないでしょう。スパゲッティには、トマトソースや、オイルのや、お塩の味付け。ラグーは、スパゲッティには合わないし、スパゲッティで食べるイタリア人はいないんですよ。

 

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そして、さて、

 

明日は、このラグーのソース、

つまりは、ミートソース…ボロネーゼで、ラザニア作ってまいります!!

 

 

ねてる

【9月10日】ボローニャ修行の6日目

【9月10日】ボローニャ修行の6日目(ラザニアと演劇)

 

今日は、朝から

 

“ビックリ”

 

っていいますか。刺激的な一日でした。

まず、

僕が待ち合わせのバス停に向かっていくと…バスがたくさん見えるんです。そして、乗るべきバスが通り過ぎたようなきがして…

急いで向かうと、、、もうバスは来ているんです。来ていて、入口が開いているんです。 もちろん、すぐに乗りました(イタリアは、公共交通機関が“遅れる”ということを聞くと思うのですが、遅れるだけではありませんでした。早く来るっていうことも、あるんですね…)

 

そして、いつも一緒になる人が今日は乗っていなく…(こんな日もあるんだな…)また新鮮な気分で、EATA BETAに着きました。そして、僕たちは週末のことを話し…僕はもちろんマラソンのことを話して。

「よく走っているの?」

「まったく走っていません」

「Oh,クレイジー」

「あ、でも、マラソン大会の前日、前々日は走っていたんですよ(笑)」

「でも、ほんと、メダル、おめでとう」

「ありがとうごいます!」

 

そんな話を、カフェを飲みながらしていると、

ジョアンナさんが、ジョアンさんとやってきて…

「道が混んいて…遅くなってごめんなさいね。

週末は、みなさん、何をしていたの?」

 

この辺の感じ、

「時間遅れてごめんなさい。」

そして、「週末は何をしていたの?」 それをみんなに丁寧に聞いていく。うまい言い方が出てきませんが、「時間」や「予定」中心ではなく、「人」が中心って感じがするんです。僕なんか、どうしても、その日の「予定中心」になりがちで… 遅れた、ごめん、になると、その時間を取り戻そうというモードになるんですが…

それよりも、「週末どうしていましたか?」

それが、大切なことなんだよなって思いました。

そして、僕にも、「ねてる、金曜日は丁寧じゃなかったでしょ。ごめんなさいね。パヌスの最終日で、しかもその後の予定もあってね。ごめんね」

 

それに対して僕が答えたのは、

「本当に大切なこと、大切にするって言いうことを学んでいますよ。特に、金曜日は印象的でした。ありがとうございます」

 

そして、この朝も、

《大切にする》ということは、どういうことなのか

ということを学ばせて頂きました。

 

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そして、

今日の「調理実習」では、ロザンナさんが担当で、同じ実習生のシルビアさんと僕が生徒。

先ずは、ラザニアの生地作り。

これが、「そうそうそう」って感じでとっても興味深い。

つまり…

 

小麦粉100グラムw計るのですが、100グラム丁度でなくても、よい。(その次にバターを計ったのですが、それもちょうどでなくてもよい)そこに拘らなくてもよい、というわけです。

理由は、そこに入れる玉子がそれぞれで大きさが違うから…(バターもそう。味は後で整えるのだから)。

 

 

思ったのは、なら玉子もぴったりグラムで計ったらよいのでは…

でも、

そうじゃないわけです。

つまり、最終的には、「手の感触」なのだから。

 

時に日本に暮らしていると、「正確な部品」を用意したら、「正確な全体」が完成する…思うようになるって思います。でも、この国においては、ちょっと違う。作業の過程で次第しだいに完成に近づけていく… 先ずは、大体のところから(今あるところから)始めていこう。そして、結果オーライを目指して進もう。

そんな姿勢を感じます。

だから、完全な部品が揃わないと進めない、とはならず、やりながら完成させていこうよが出来るのではって思いました。

だから、ここのところのコツを教えて欲しいのですが…に対して返ってくるのは…

 

「今のこの感じ。これを覚えておいて!」

 

なんですよね。

 

(エータベータで収穫された野菜を使ったラザニアの出来上がり)

 

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それから、今日の演劇の稽古。

 

ここは、もう、書き残しておくは、この2点。

 

みんなが、ほんと真剣。

そして! 才能があるんです。

 

っていうか、才能のある人たちが声かけられて、

それで稽古を積んでいるって聞いてます。つまり、プロなわけ。

そして、みんな遠慮ない。

そして、みんな誇りをもっているし、この仕事が好きって、改めて感じました。

 

で、

(上が一点目なのですが、そして次が二点目なのですが)

歌の練習の時でした。

なぜか、僕が乗ってきて、歌えた時があったんです。

 

時折ガレッラ監督とも、目があったりして…

そして、その歌が歌うと、

 

「ねてる、ブラボー」

そうすると、劇団のみんなも、

「ねてるーーーー」

「ねてるーーーブラボーーー」

ってやってくれるんですね。

嬉しかったです。

イタリア人の中で、イタリア語で、

「今のパートは、ねてるがよかったねーーー」 って。

 

そして、別の歌。

 

これは、タイミングが難しく、何度も何度も、直していって、

じゃ、合わせよう

って、なった時に、

 

やっちゃったんです。

早く、音を出しちゃった。

しかも、僕一人…

 

 

すかさず、後ろから、、、

 

「ねてるーーーー」

 

って。

この辺。

みんな真剣で、そして遠慮しないで(でもそれが、嫌な感じがしないんです。責められてるって感じではなく、“もうっ”って感じなんです。

 

人を責めるのではなく、もうっ って不満を表現できる

 

って、すごくないですか?)

その辺が、ほんといいなぁって思いました。

 

 

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そして!

 

ほんと、面白い演劇です。

歌も、ほんといい歌。

 

みなさん、待ってて下さいね!!!

 

 

増川ねてる

 

 

【9月9日】…番外編:ボローニャマラソン・当日

【9月9日】…番外編:ボローニャマラソン・当日

なにはともあれ!

 

ゴーーーーーーーール!!!!!!!

 

本当は、

僕だけ遅くて、誰もいなくなった道で、迷子になる???

っていうビジョンがあって、、

それで、迷子になってもよいようにって、Wi-Fiを持ち、何かあった時ようにお金を(つまりはタクシー代を)ウエストポーチ(…っていうのかな?)に入れて、

万全を期してのRUNだったのですが…

 

走ってみたら…

 

たのしーーーーー

 

走れる!!!

 

気分爽快だし、

 

ほんと、楽しかったんです。

そして、マラソンの時にある(僕はこれまで5キロの経験しかなかったのですが…)、

「苦しい!」

が、まったくなかった。

始終、爽快感。

 

道を曲がるのにワクワクし、

続いている道にワクワクし、

気がついたら、知ってる風景。

 

あ、もうゴールだ!

 

(もちろん、ほっとはしたんです。走るのキツクなった時はあるんです…だから、あとどの位かなぁー は思ってたんです)

 

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そして、

ゴールの時には、同僚の栗原さんに写真を写してもらって…

 

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あー、

楽しかった。

 

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そして、

ゴールラインを通過すると、

 

なんと、

みんな「メダル」の首にかけて貰ってる!

そして、僕も!!

 

そして!

係の人に、「ぽっそ ふぁーれ うな ふぉと Posso  fare una foto? (写真を撮って貰えますか?)」

「Si ちぇると Si’. certo.」

写真を撮り終わると…

 

「日本から来たの?」

「はい!」

「私のでも写真とってもいい?」

「勿論です!!」

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そして、歩いていくと、、、

テントに、お水や、バナナや、スポーツドリンク、リンゴ、レモン、砂糖…なんかが並んでいて…

 

その前の、ゴール600メートル前くらいでは、

係の人が、

頑張れ!

って、ハイタッチしてくれたり…

 

日本人みたいな人が、「フォルツァ!Forza! 」言ってくれて、

僕も、

「Grazie! ありがとうーーー!」ちょっと日本語も入れたりして!

 

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なんで、楽しかったかというと…

 

このボローニャマラソンが、

「孤独な闘い」

では、なかったんです。

 

みーんな、好きなように走っていたのと、

ところどころで、

 

・バンドの演奏 や、

・写真の撮影 や、

・給水所 や、

 

いろいろあったんです。

そして、多くの人が、この大会の受け付けの時のTシャツで(もちろん、自分のTシャツでもよかったんです!)、

そして、ほんとに街中を走るから、町の暮らしがあり、住んでいる人方が普通にいて、応援もしてくれるんです(もちろん、違ってる人もいたのかも…ではありますが…でも、マラソンの応援は感じていました、はい!)

 

そんな風に、

マラソンなんだけれども、

 

まったく孤独ではない!!

 

むしろ、沢山のやり取りがそこかしこにあって…

 

 

あーーーー

 

楽しかった!

 

 

です!!

 

 

また、走りたい。

 

 

きた みた はしった!

(字余り!!)

増川ねてる

 

 

【9月8日】…番外編:ボローニャマラソン・前日

【9月8日】…番外編:ボローニャマラソン・前日

 

さて、今日は…

ボローニャ修行、番外編「ボローニャマラソン」の準備の日。

 

NPO法人東京ソテリアでは数年前から「マラソン」に出場しているのですが…そして、僕も年に一回は走っているのですが…

こころのところ、体力の低下著しく…健康診断の度に「運動をして下さい」の指導を受けているものの…運動を始めるということには結びつかず…久しぶりに会う友人からは、「太ったね」…言われるたびに傷つく…日々。そして、

 

「着たい服が着られない!!」

「イタリア来たのに、欲しい服が買えない!」

 

という状況の中での、

 

「ボローニャマラソン参加」 です!!

 

しかも、一緒に走ることになっていた同僚が渡伊出来なくなり、

なんと! 一人でのRUN!!

 

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で、ですね、

実は、少しだけ、走り始めていた訳です。

こちらにお世話になっている方に、「走れる公園」を教えてもらい…これ、公園教えて下さい!言ったら、

じゃ行こうよ!走ろうよ、言って貰ったのが先週の日曜日(突然、始まったのです。走れる服でもなったのですが、…そういうことではないのも、イタリア流? いろんなことが、その場で決まっていく感じ!!)。 そして、実は昨日も走りまして…雨が降って来たので20分位で退散してきましたが(そんな風に、その時に起きることでやることを変えられるようになったのは、「修行」の成果?)。

その日の(一人で走ってみて)掴んだのは、距離を走ることを考えるのではなく、「時間を走る」ことに意識を向けよう! ということでした。

 

「距離を考えると果てしがないけど、時間で考えたら、「その時間、頑張ったらいいのではないか!」

 

そして、今日…

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今日は、ゼッケンを貰いに行かないといけなかったのです。

そして、迷子になった時に困るので、Wi-Fiの復旧に行かないといけなかったのです。そして、写真が撮れなくなってきたので、SDカードを買いに行かないといけなかったのです。

そして… 走りに行かないと。

 

で、

ゼッケンなんですが…

 

かっこいいな!

思ったのが、僕らに渡されたのがですね。

ゼッケンではなく、「Tシャツ」なんです。そして、そのTシャツにチップをホチキスで留めて、「はい、どうぞ!」って。

これは、嬉しかったです。

ボローニャの町をどんな格好で走ろうか?

思って新調してきたTシャツはあったんですがね、、貰ったTシャツもまた、かっこよく。しかも、このマラソン限定なわけですし!!

そして! その受付をする「マッジョーレ広場」はいろんなお店が出ていまして、まるでお祭りなんです(実際にお祭りなんでしょうね!)。走る気持ちも高まっていきます。

 

そして、思ったのは、

ほんと、いろんなことを「楽しむ」ってことに関して、イタリアは発展しているな

っていうことでした。走る人も、走らない人も、

これを一つのお祭りにしている感じ。

 

そして、

そこに「デザイン」があるっても感じました。

 

出場者全員にかっこいいTシャツが配布されるんですよ。

そして、みんなが「その日を楽しもうとしている!!」

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そして、僕(たち)は一週間の振り返りをして、

僕は、帰宅。仮眠をしてから公園へ。

 

昨日よりも走っている人たちがいて…

僕は、30分走り、30分ストレッチと

ウォーキングをして…そしたら、やっぱりやりたくなるのが空手の稽古。随分としてないから体動くか?思ったけれども、まだ前蹴りなら上段が出せて…

 

あー 体動かすの、俺、嫌いじゃなかったんだ

って、思った一日でした。

 

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そして、

Wi-Fiは結局繋がらず…

そんな不便さも含めて、時間が流れていってます。

あと、町を歩いていたら偶然にもパヌスの少年にもばったり会って… イタリアでは、いろんなことを(学校にも行くことができて)教えて貰っていて、「いいかんじ」って言っていました。

 

増川ねてる