【9月12日】ボローニャ修行の8日目

【9月12日】ボローニャ修行の8日目(トマトソース作り)

 

今日は、やることがとっても沢山の日でした。

 

アルテサルーテで、練習の後に「打ち合わせ」があるってなっていたので、もともとが終了時間が遅いってわかってて…

長い一日がはじまるな、

思って始まった一日でした。

 

そして、

午前のETA BETA、行ったら、

予定変更が告げられました。僕としては、一日でも早くラザニア作りを学びたい! って思っていたのですが、これはもう仕方がない。考えを変えて、「トマトソース作り」

…この辺が、イタリアっぽいな思っています。

 

「今、必要なことを、やるのだ!」

 

とう感じ。

今日、やらないとトマトが傷んでしまうし、今日はこっちでお願いします。…この常に、「今の必要性」。

そして、やるからにはどーんとやっていくのもイタリア流って感じます。出てきたトマトの多いこと、多いこと。

それを二つのチームに分かれて、水で洗って、カットして…

 

ってやっていたら、表ではそれを湯引きするチーㇺがいて…

なんとも豪快な景色がそこにはありました。

そして、この国の、豊かな土地に想いを馳せます。

そして、みんなこの作業を“楽しみながら”やっているのが印象的。

作業に入り、時間が経つとやがて鼻歌が聞こえてきて、そのうちラジオがONになり…

いろんなことを、楽しみながらやっていく…その工夫といいますが、その(最初からラジオはついていないんです)展開に、知恵を僕は感じていました。

 

今あるものを楽しむための工夫をしていく。

 

そして、それがこの国の時間を豊かにしている秘訣なんだと思いました。

—————————–

そして、午後は、アルテサルーテ。

 

今日も、

少しずつ人が集まってきて…

(予定の時間には来ている人ときていない人がいます…)30分位したところで、

「そろそろ始めましょうか?」

ってなりました。

そして、僕が歌っていると、

「ねてる」

って、しーーーってしぐさを監督から。

あれっって思って、

そう!そうか!! ここは、僕の担当じゃない!!

 

そして、休憩時間に確認を。

そしたら、やっぱりそこは違っていて…

そっか、先日は、出番でないところを歌っていたにも関わらず、歌わせてくれてたのね…

そして、今日、また、教えてくれた。

 

なんというか、、、

確認することの大切さを改めて感じたのと…

 

「個人の“必要性”」に関する感性が、みんな高いんだなと、

午前の経験も踏まえて思ったところ。

そして、「これはどうなんですか?」聞いたらとても丁寧に答えてくれる。

—————————–

人は誰でも、「必要なこと」があって、

それを互いに協力し合って満たしていく。

 

そんな世界観を感じた日でした。

 

だから、打ち合わせも、ほんとそんな風に進んでいって。

 

「自分が」「他人が」今何を必要としているのだろうか?

 

他人のニーズに圧倒されるでなく、自分のニーズをしっかり持って(自覚して)、人との間で生きていく。

 

そこを今、僕は、学んでいます。

 

 

増川ねてる

【9月11日】ボローニャ修行の7日目

【9月11日】ボローニャ修行の7日目(ラザニアのためのソース作り)

 

今日は、一人出勤の二回目!

 

昨日が栗原さんがいる日だったのですが、(だからこそかな?)僕の中にちょっと油断があったので、今日は少し早く家を出ました。そbarによって、朝ご飯を買って…初めての食べ物を買ってみたのですが、これが、うまい!

とっても良い気分になって、バスに乗りました。

 

そして…

一人なので、降りるバス停を間違えてはいけないと、緊張しつつも風景を楽しめている僕がいました。そして、思っていたのは、

 

それにしても、イタリアの道路には、「信号がない!」

交差点にしても、ロッタンダというロータリー?で、こう、ぐるーーーと回る方式で、止まらなくていいんです、車が止まらなくても違う道に入って行けるようになってるんです。

そして、車は止まらない…

 

やがてバスは、降りるべきバス停へ。

 

—————————–

 

僕がETA BETAに着くのと同時に、ジョアンさんと、ジョバンナさんも、到着して。

ジョアンさん、会うとほんと元気が出ます。

 

そして、今日使う素材を確認したら、それぞれの作業へ。

僕は、

「ラグー」のソース、つまりスパゲッティボロネーゼ、…つまりミートソース!のソースづくり。

ここでも、ポイントは、

 

今ある素材を、自分の目でみること!

 

とかく僕は、レシピが気になり…

何個? 何グラム? 何分??

ってのが気になるのですが、

そうではないよ、ねてる。これをみて。

 

ちょっとおっきいでしょ。だから、これは少し数を減らして…

ほら、黄色になったでしょ、この色なのよ(…玉ねぎが黄金色になるってのを、僕は生まれて初めてみた!って思いました。日本の玉ねぎは、黄金色には、なりませんよね? 表現としては、知っていますが…)

どう、この匂い!

そんな風に進んでいきます。

そして、

思ったのは、(…これは、昨日も思ったのですが)水を殆ど使いません。野菜の水、お肉の水、それで充分っていうことなのですね。

(これは、そのあと少し手伝いをした、「トマトソース」を作るときもそうでした。水分を絞ってなくすんです。僕の感覚だとその水分の中にもトマトのエキスが…って思うのですが、そうではないらしい)物が持つ力を使っていくというのでしょうか…とても、とても、豊かな土地なんだな…って思っていました。

 

—————————–

 

さて、

そして、この「ラグーのソース」。

時間をおいた方がよいということで、今日は使わず、

明日使用となりました。

 

それから、僕も、トマトソース作りに参加して…

これが、伝統的なソースの作り方。工場で作るのではない方法。

って、説明を聞きながら、作っていきました。

 

そして、

今日知った、イタリア料理、ミニミニ情報。

 

—————————–

 

イタリアではね、ラグーのソース、つまりミートソース、つまりボロネーゼ。

これは、スパゲッティでは食べないの。

タリアテッレか、ラザニアで食べるもの。

だって、スパゲッティだとパスタに絡まないでしょう。スパゲッティには、トマトソースや、オイルのや、お塩の味付け。ラグーは、スパゲッティには合わないし、スパゲッティで食べるイタリア人はいないんですよ。

 

—————————–

 

そして、さて、

 

明日は、このラグーのソース、

つまりは、ミートソース…ボロネーゼで、ラザニア作ってまいります!!

 

 

ねてる

【9月10日】ボローニャ修行の6日目

【9月10日】ボローニャ修行の6日目(ラザニアと演劇)

 

今日は、朝から

 

“ビックリ”

 

っていいますか。刺激的な一日でした。

まず、

僕が待ち合わせのバス停に向かっていくと…バスがたくさん見えるんです。そして、乗るべきバスが通り過ぎたようなきがして…

急いで向かうと、、、もうバスは来ているんです。来ていて、入口が開いているんです。 もちろん、すぐに乗りました(イタリアは、公共交通機関が“遅れる”ということを聞くと思うのですが、遅れるだけではありませんでした。早く来るっていうことも、あるんですね…)

 

そして、いつも一緒になる人が今日は乗っていなく…(こんな日もあるんだな…)また新鮮な気分で、EATA BETAに着きました。そして、僕たちは週末のことを話し…僕はもちろんマラソンのことを話して。

「よく走っているの?」

「まったく走っていません」

「Oh,クレイジー」

「あ、でも、マラソン大会の前日、前々日は走っていたんですよ(笑)」

「でも、ほんと、メダル、おめでとう」

「ありがとうごいます!」

 

そんな話を、カフェを飲みながらしていると、

ジョアンナさんが、ジョアンさんとやってきて…

「道が混んいて…遅くなってごめんなさいね。

週末は、みなさん、何をしていたの?」

 

この辺の感じ、

「時間遅れてごめんなさい。」

そして、「週末は何をしていたの?」 それをみんなに丁寧に聞いていく。うまい言い方が出てきませんが、「時間」や「予定」中心ではなく、「人」が中心って感じがするんです。僕なんか、どうしても、その日の「予定中心」になりがちで… 遅れた、ごめん、になると、その時間を取り戻そうというモードになるんですが…

それよりも、「週末どうしていましたか?」

それが、大切なことなんだよなって思いました。

そして、僕にも、「ねてる、金曜日は丁寧じゃなかったでしょ。ごめんなさいね。パヌスの最終日で、しかもその後の予定もあってね。ごめんね」

 

それに対して僕が答えたのは、

「本当に大切なこと、大切にするって言いうことを学んでいますよ。特に、金曜日は印象的でした。ありがとうございます」

 

そして、この朝も、

《大切にする》ということは、どういうことなのか

ということを学ばせて頂きました。

 

—————————–

 

そして、

今日の「調理実習」では、ロザンナさんが担当で、同じ実習生のシルビアさんと僕が生徒。

先ずは、ラザニアの生地作り。

これが、「そうそうそう」って感じでとっても興味深い。

つまり…

 

小麦粉100グラムw計るのですが、100グラム丁度でなくても、よい。(その次にバターを計ったのですが、それもちょうどでなくてもよい)そこに拘らなくてもよい、というわけです。

理由は、そこに入れる玉子がそれぞれで大きさが違うから…(バターもそう。味は後で整えるのだから)。

 

 

思ったのは、なら玉子もぴったりグラムで計ったらよいのでは…

でも、

そうじゃないわけです。

つまり、最終的には、「手の感触」なのだから。

 

時に日本に暮らしていると、「正確な部品」を用意したら、「正確な全体」が完成する…思うようになるって思います。でも、この国においては、ちょっと違う。作業の過程で次第しだいに完成に近づけていく… 先ずは、大体のところから(今あるところから)始めていこう。そして、結果オーライを目指して進もう。

そんな姿勢を感じます。

だから、完全な部品が揃わないと進めない、とはならず、やりながら完成させていこうよが出来るのではって思いました。

だから、ここのところのコツを教えて欲しいのですが…に対して返ってくるのは…

 

「今のこの感じ。これを覚えておいて!」

 

なんですよね。

 

(エータベータで収穫された野菜を使ったラザニアの出来上がり)

 

———————————————————-

 

それから、今日の演劇の稽古。

 

ここは、もう、書き残しておくは、この2点。

 

みんなが、ほんと真剣。

そして! 才能があるんです。

 

っていうか、才能のある人たちが声かけられて、

それで稽古を積んでいるって聞いてます。つまり、プロなわけ。

そして、みんな遠慮ない。

そして、みんな誇りをもっているし、この仕事が好きって、改めて感じました。

 

で、

(上が一点目なのですが、そして次が二点目なのですが)

歌の練習の時でした。

なぜか、僕が乗ってきて、歌えた時があったんです。

 

時折ガレッラ監督とも、目があったりして…

そして、その歌が歌うと、

 

「ねてる、ブラボー」

そうすると、劇団のみんなも、

「ねてるーーーー」

「ねてるーーーブラボーーー」

ってやってくれるんですね。

嬉しかったです。

イタリア人の中で、イタリア語で、

「今のパートは、ねてるがよかったねーーー」 って。

 

そして、別の歌。

 

これは、タイミングが難しく、何度も何度も、直していって、

じゃ、合わせよう

って、なった時に、

 

やっちゃったんです。

早く、音を出しちゃった。

しかも、僕一人…

 

 

すかさず、後ろから、、、

 

「ねてるーーーー」

 

って。

この辺。

みんな真剣で、そして遠慮しないで(でもそれが、嫌な感じがしないんです。責められてるって感じではなく、“もうっ”って感じなんです。

 

人を責めるのではなく、もうっ って不満を表現できる

 

って、すごくないですか?)

その辺が、ほんといいなぁって思いました。

 

 

—————————–

 

そして!

 

ほんと、面白い演劇です。

歌も、ほんといい歌。

 

みなさん、待ってて下さいね!!!

 

 

増川ねてる

 

 

【9月9日】…番外編:ボローニャマラソン・当日

【9月9日】…番外編:ボローニャマラソン・当日

なにはともあれ!

 

ゴーーーーーーーール!!!!!!!

 

本当は、

僕だけ遅くて、誰もいなくなった道で、迷子になる???

っていうビジョンがあって、、

それで、迷子になってもよいようにって、Wi-Fiを持ち、何かあった時ようにお金を(つまりはタクシー代を)ウエストポーチ(…っていうのかな?)に入れて、

万全を期してのRUNだったのですが…

 

走ってみたら…

 

たのしーーーーー

 

走れる!!!

 

気分爽快だし、

 

ほんと、楽しかったんです。

そして、マラソンの時にある(僕はこれまで5キロの経験しかなかったのですが…)、

「苦しい!」

が、まったくなかった。

始終、爽快感。

 

道を曲がるのにワクワクし、

続いている道にワクワクし、

気がついたら、知ってる風景。

 

あ、もうゴールだ!

 

(もちろん、ほっとはしたんです。走るのキツクなった時はあるんです…だから、あとどの位かなぁー は思ってたんです)

 

—————————–

そして、

ゴールの時には、同僚の栗原さんに写真を写してもらって…

 

—————————–

あー、

楽しかった。

 

—————————–

 

そして、

ゴールラインを通過すると、

 

なんと、

みんな「メダル」の首にかけて貰ってる!

そして、僕も!!

 

そして!

係の人に、「ぽっそ ふぁーれ うな ふぉと Posso  fare una foto? (写真を撮って貰えますか?)」

「Si ちぇると Si’. certo.」

写真を撮り終わると…

 

「日本から来たの?」

「はい!」

「私のでも写真とってもいい?」

「勿論です!!」

—————————-

そして、歩いていくと、、、

テントに、お水や、バナナや、スポーツドリンク、リンゴ、レモン、砂糖…なんかが並んでいて…

 

その前の、ゴール600メートル前くらいでは、

係の人が、

頑張れ!

って、ハイタッチしてくれたり…

 

日本人みたいな人が、「フォルツァ!Forza! 」言ってくれて、

僕も、

「Grazie! ありがとうーーー!」ちょっと日本語も入れたりして!

 

—————————–

 

なんで、楽しかったかというと…

 

このボローニャマラソンが、

「孤独な闘い」

では、なかったんです。

 

みーんな、好きなように走っていたのと、

ところどころで、

 

・バンドの演奏 や、

・写真の撮影 や、

・給水所 や、

 

いろいろあったんです。

そして、多くの人が、この大会の受け付けの時のTシャツで(もちろん、自分のTシャツでもよかったんです!)、

そして、ほんとに街中を走るから、町の暮らしがあり、住んでいる人方が普通にいて、応援もしてくれるんです(もちろん、違ってる人もいたのかも…ではありますが…でも、マラソンの応援は感じていました、はい!)

 

そんな風に、

マラソンなんだけれども、

 

まったく孤独ではない!!

 

むしろ、沢山のやり取りがそこかしこにあって…

 

 

あーーーー

 

楽しかった!

 

 

です!!

 

 

また、走りたい。

 

 

きた みた はしった!

(字余り!!)

増川ねてる